それいけ!食農探検隊
辛いと分かっているのに?
NEW辛いと分かっているのに?
-

これより、食農探検隊会議を開催する。今回の議題は?
-

今回の議題は「辛いトウガラシには栄養があるのですか」です。初めに、トウガラシの栄養、効能についてあぐりちゃんからの報告です。
-

報告します。トウガラシはベータカロチンが豊富で、皮膚や視力、髪の毛に良い働きをします。その量はホウレンソウよりも多いのです。ビタミンCも多く、立派な緑黄色野菜ですが、持ち前の辛味で多く食べることはできません。辛味を抑えるよう品種改良されたのが、ピーマン、パプリカ、シシトウなどの甘トウガラシと呼ばれる野菜です。
-

ピーマンもパプリカもシシトウも元をたどればトウガラシだったね。本家のトウガラシの辛味はどこから来ているのかな?
-

トウガラシの辛味の正体はカプサイシンと呼ばれる成分です。カプサイシンは悪さだけをしているのではありません。血のめぐりを良くして体を温めたり、胃の働きを良くして食欲を増やしたりします。虫よけにも使えますので、米びつにトウガラシを入れている方も多いです。
-

辛くでもお役には立ちますといったところかしら。でも、辛味に耐えられなくなったときはどうすれば良いの?
-

辛味は熱いほど強く感じるものなので、料理を冷ますと和らぎます。それでも耐えられないときは牛乳やヨーグルトがおすすめです。カプサイシンは油に溶けやすいので少しは楽になります。そもそも、日本人は強すぎる辛味に慣れていないので、七味唐辛子など、ほどほどのものを使うべきではないでしょうか。以上です。
-

論語に「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」がある。なにごとも適量を意識しないといけないのだろうね。次の報告は?
-

続いて、トウガラシの歴史についていっとくんからの報告です。
-

報告します。トウガラシはナス科トウガラシ属に属し、原産地は現在のメキシコ周辺とされています。ヨーロッパに伝わったのが15世紀、日本にはポルトガルの方が16世紀に伝えたといわれています。伝わって間もない江戸時代には七味唐辛子が考え出され、蕎麦にあう薬味として江戸の町で大人気になりました。
-

植物のなかには完熟した実を動物に食べてもらって種を運んでいるものがあるわ。トウガラシは完熟しても辛いままでしょう。自然の状態では種を運んでもらえないじゃないかしら?
-

人間も含む哺乳類はカプサイシンを「辛い」と感じますが、鳥は感じません。鳥に食べられても歯が無いので種をかみ砕かれる心配もありません。トウガラシは鳥に食べてもらおうと進化したといわれ、あざやかな赤色をしていることも鳥に見つかりやすくするためとされています。
-

とても辛い料理を名物にする店は今でもあるよね。トウガラシはどこまで辛くなっているのかな?
-

トウガラシの品種のひとつ「ハバネロ」がお菓子の材料に使われ激辛ブームの火付け役になりました。当時は世界一辛いとされていた「ハバネロ」ですが、現在はその3倍から5倍辛いとされるトウガラシも生産されています。素手で触れるとはれてしまい、普通に食べることができないほどです。ここまで来ると何のために作るのか疑問に感じますね。以上です。
-

作っても食べることができない農作物か。たしかに、疑問にもなるよね。まさに、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」だね。
補足
-

トウガラシの辛さの程度を表す単位にスコヴィル値というものがあります。現在は直接測定する器械がありますが、かつては砂糖水で薄めていって、辛味を感じなくなるまでの砂糖水の量で決めていました。実際に舌で測っていたことになります。いったい、どれだけの方がこの測定で舌を酷使したんでしょうね。







![[JAカード会員さま限定]ご入会サンクスプレゼント](https://www.ja-sakai.or.jp/wp-content/themes/ja_sakai_ws/images/banner_blank12.jpg)

