報告(ほうこく)します。砂糖(さとう)は化学的(かがくてき)にはショ()糖(とう)・ブドウ()糖(とう)・果糖(かとう)・麦芽糖(ばくがとう)・乳糖(にゅうとう)などが混(ま)ざったものです。その大部分(だいぶぶん)はショ()糖(とう)ですが、これらの糖類(とうるい)は緑色(りょくしょく)植物(しょくぶつ)が太陽(たいよう)の光(ひかり)エネルギーを使(つか)って、水(みず)と二酸化(にさんか)炭素(たんそ)を原料(げんりょう)にして、光合成(こうごうせい)で作(つく)り出(だ)すものです。タンパク()質(しつ)も脂肪(しぼう)も糖類(とうるい)が原料(げんりょう)ですので、光合成(こうごうせい)はすべての生(い)き物(もの)の栄養(えいよう)の出発点(しゅっぱつてん)です。

砂糖(さとう)は甘味(かんみ)を与(あた)える調味料(ちょうみりょう)であることは確(たし)かなことです。しかし、お料理(りょうり)の味付(あじつ)けだけに使(つか)われるのではありません。パンを膨(ふく)らませたり、肉(にく)を柔(やわ)らかくしたり、水分(すいぶん)を抱(かか)えこんだり、アミノ()酸(さん)と反応(はんのう)して香(こう)ばしい匂(にお)いや色(いろ)をつけたりする力(ちから)を持(も)っています。

物質(ぶっしつ)の最小(さいしょう)単位(たんい)のことを分子(ぶんし)といいます。また、「さしすせそ」とは順(じゅん)に砂糖(さとう)、塩(しお)、酢(す)、しょうゆ、みそのことです。分子(ぶんし)の大(おお)きさでは塩(しお)より砂糖(さとう)の方(ほう)が大(おお)きいので、逆(ぎゃく)にすると小(ちい)さい塩(しお)にじゃまされて砂糖(さとう)が染(し)み込(こ)みづらくなります。また、残(のこ)りの三(みっ)つは発酵(はっこう)食品(しょくひん)なので、火(ひ)を通(とお)し過(す)ぎると風味(ふうみ)や香(かお)りが減(へ)ってしまいます。なので、この順(じゅん)に入(い)れることが基本(きほん)とされているのです。以上(いじょう)です。