家庭菜園

コカブ

コカブ

根菜類・アブラナ科 コカブ

品種

古くから有名な『金町コカブ』、育てやすく形ぞろい良く改良された『たかね』『とよしき』『耐病ひかり』などを選ぶのが良いでしょう。

特性

原産地はアフガニスタン・南ヨーロッパ(地中海沿岸)。カブは、スズナの古名で春の七草のひとつとして、古くから親しまれています。このため大きさや色など、地方色に富んだ多くの品種があり、用途や好みに応じて各地で栽培されています。緻密な肉質と独特の歯ざわりで、漬け物、酢の物、煮物などに用いられます。葉にはビタミンAが多く含まれているので、葉も食べると良いです。なお、ここでは、カブのなかでも、春、一番早く種まきができ、各作型で一年を通じて全国的に栽培できるコカブを紹介します。

作型

秋トンネル栽培(暖地)

秋トンネル栽培(暖地)

春トンネル栽培

春トンネル栽培

春トンネル栽培(寒冷地)

春トンネル栽培(寒冷地)

露地栽培

露地栽培

栽培のポイント

形状は小さく、生育期間が短いので比較的容易に育てられますが、肥よくで乾湿の少ない土壌を好むので、品質の良いものを得るには、あらかじめ良質な有機質資材(完熟堆肥またはピートモス、ヤシがら繊維など)を畑全面にすき込んでから栽培します。
一番の適期は、秋まき栽培です。育ちも良く、霜に当たったコカブの味は格別です。

畑の準備

冬の間に石灰、完熟堆肥を全面にまき、深さ約20㎝に耕す。

耕した土は小山にし、種まき直前まで寒気にさらして風化させる。

元肥入れ、まき溝作り

くわを前後に動かし、溝底を平らにする。
乾いているときは溝全面に水をやり、土を落ち着かせる。

種まき

種は細いので、まき溝の底面の土をよくほぐし、平らにしてから種まきをし、覆土もむらなく、丁寧に行う種は細かいので、高いところから指先でひねるように落とすと均一にまける。

まいた後、5~6㎜厚さに丁寧に土をかけ、くわの背面で軽く押さえる。

間引き

追肥

2回めの間引き後と最終の間引き後に行う。
畝の片側に軽く溝を作って追肥し、埋め戻しながら土寄せする。

収穫

根の直径が5㎝内外になったころが適期。

裂根

土の乾湿が激しいとき、とくに低温期から暖かくなりかけたときに多い。収穫の遅れも原因となる 。

春一番をねらうトンネル栽培