家庭菜園

キュウリ

キュウリ

果菜類・ウリ科 キュウリ

品種

トンネル栽培からハウス栽培まで、作型を問わない南進(なんしん)、北進(ほくしん)、夏すずみなどが便利。
春キュウリの相模半白(さがみはんぱく)、落合青長節成(おちあいあおながふしなり)、夏キュウリの近成四葉、ときわ地這(じばい)など、昔から栽培されていた品種も見直されています。
変わり種では、病気に強く肉厚のスライスなどのヨーロッパキュウリもあります。

特性

ウリ科の1年生草本。原産地はインド、ヒマラヤ山麓で、日本へは10世紀ごろに中国から伝わり、春キュウリと夏キュウリが栽培されるようになりました。
品種改良が進み、近年は作型を問わない一代雑種が重に利用されています。
ウリ科のなかでは冷涼な気候を好み、18~28℃が生育適温。寒さに弱く、10~20℃で生育が止まります。
乾燥と過湿には敏感ですが、日当たりはほかの果菜類ほど要求せず、多少日陰になっても果実は大きくなります。
連作を嫌いますが、接ぎ木苗が手に入れば、連作障害を避けられます。

作型

夏キュウリ

夏キュウリ

 

秋キュウリ

秋キュウリ

早熟栽培

早熟栽培

畑の準備

苗は少量であれば購入したほうが得。植える1週間前に、耕して肥料を施す。地温を上げるためにマルチをする場合は、植え付け前、降雨後で畝が湿っているときに。

植え付け・支柱立て

植えつけ前日に植え穴を掘り、300倍液肥を施す。植え付けは晴天日に地温が上がってから。苗のポットには前日十分水やりすると、株が抜き取りやすくなる。気温が上がらす、夜間冷え込むときは、トンネルやホットキャップをする。

追肥・敷きわら

植え付け後、半月おきに3 回追肥をする。1 回に 1㎡当たり化成肥料60~70gを施す。
梅雨前には株元へわらや枯れ草を敷き、泥はねを防ぐ。梅雨明け後は畝全体に敷いて、地温の上昇と乾燥を防ぐ。

摘心

①親蔓をよく生長させるため、親蔓の株元から5 、6 節までに出る子笙は早めに摘み取る。
②親蔓に雄花の着いた節から子蔓が伸びる。l 節めに雌花を着けるので、3 、4 節で摘心。
③子蔓を摘心すると孫蔓が出ることがあるが、これも3 、4 節で摘心。
④親蔓に雌花の着いた節からは子蔓は出ない。
⑤親蔓は支柱の高さまで伸ぴたら、摘心する。
⑥親蔓を摘心すると上の節から子蔓が強く伸びはじめるので、早めに摘心する。

収穫

果実の収穫は、株を弱らせないため、若採りする。

 

栽培ミニ知識

じかまきするには

夏キュウリ、秋キュウリは根が弱いので、畑にじかまきして育てます。

種まき 株間40cm間隔に3、4粒まき、上から薄めに土をかけます。乾燥しないように上から切りわらなどをかけます。覆土は砂ですると、タネバエの防除虫になります。
間引き 本葉2枚ころ1ヵ所2株に、5枚ころ1株に間引きます。
追肥 間引き後3回、苗を植え付けたときと同様に施します。そのほかの作業も苗を植え付けたときと同じです。