家庭菜園

サツマイモ

サツマイモ

根菜類・ヒルガオ科 サツマイモ

品種

早掘り栽培、普通栽培ともに、高系14号、ベニアズマ、紅赤、土佐紅などが利用されています。
最近では、醸造用に品種改良されたコガネセンガンの食味のよさが買われてきています。
遅掘り用には、金時がおすすめです。最近はウイルスフリー(ウイルスのない)の種イモ、苗が売られるようになりました。品質、収量とも安定しています。

特性

原産地はメキシコ、南アメリカ南部でヒルガオ科の植物です。生育適温は30℃前後とかなり高く、イモが大きくなるには20~30℃の地温が適しています。低温には弱く、10℃で枯れはじめ、いちど霜が降りただけで葉が枯れてしまいます。葉側のつけ根(節)から根が出て、その一部がイモになります。
乾燥には強いのですが、イモが太るには適度な水分が必要になります。
土質は選びませんが、砂地では生育が早くてイモも丸形で粉質になり、粘土質では生育がやや遅く、形は長めで水っぽいイモになるようです。

作型

露地栽培

露地栽培

畑の準備

苗の選び方

植えつけ

植えつけ後はじゅうぶんに水をやる。土が乾いているときは数日間は水やりして、葉を枯らさないようにする。
地温が15℃以上にならないと育ちが悪いので、早植えしたときはマルチをしておく。

苗の植え方

①②は作業が早く、植え方も簡単。土の中に深く入るので乾きにくい。③④は土の中に数節埋まるので、上手にすればたくさん収穫できる(マルチのばあいは② )。

マルチング

マルチをすると、早掘りできる。ビニールフィルムは黒色を使うと雑草を防げる。降雨の後、土が湿っているうちにマルチをかける。

追肥

元肥が有機質のみの場合は、生育の様子をみながら追肥する。

収穫

霜の降りる前、晴れた日に収穫する。イモは傷をつけないようにする。

栽培ミニ知識


貯蔵するには

サツマイモは低温に弱く、9℃以下になると腐ってきます。多量に収穫して貯蔵したいときは、保温しましょう。
まず、貯蔵するイモは、霜が降りるまでに収穫しておきます。霜が降りて葉が枯れた時期のイモは、腐りやすくなります。貯蔵性を高めるポイントは、掘り取るときに傷をつけないこと、掘り取り直後に30~32℃で湿度90%以上のところに4~6日置いて、傷口のコルク化を促します。キュアリング処理ともいいますが、これによって傷口から病原菌が侵入するのを防ぎます。農家は専用の装置をもっていますが、日の当たる場所にイモをまとめて積み、光を通さない黒ポリフィルムなどでおおっておくのも一つの方法です。
その後は温度が12~15℃を保てる場所にイモを新聞紙でくるんで保存します。または、室内でわらやモミ殻などに埋め、プラスチックフィルムで全体をおおいます。貯蔵中、過湿はイモを腐敗させ、乾燥は表面を硬くさせてしまいます。