家庭菜園

トマト

トマト

果菜類・ナス科 トマト

品種

完熟トマトでは収穫に適した桃太郎8(エイト)、一代雑種のサターン、黄色種の黄寿(おうじゅ)など。ウイルス病、萎チョウ病など、トマトにとって致命的な病害に強い品種が数多く出回るようになりました。ミニトマトでは甘みの強いミニキャロル、ココや、洋ナシ型のレッドペアなどがあります。

特性

原産地はアンデス山脈高原地帯で、温暖な気候と日当たりを好むので、トマトにとって日本の盛夏は快適な環境とはいえません。
梅雨どきは日照不足、盛夏は高温が原因で落花することもあります。低温には強い方ですが、霜にはきわめて弱い性質があります。根は深く、広く伸び、過湿も苦手です。
心止まり性(第2花房が着くと、摘心しなくても、自然に主枝が伸びなくなる)の品種があるので、苗を買うときに確認します。
トマトは病害虫の多い作物ですが、これらの病害虫に抵抗性を持つ品種も多くあります。購入するときの目安にしましょう。

作型

露地栽培(ミニトマトも同様)

露地栽培(ミニトマトも同様)

苗作り

露地栽培なら、冷床で育苗ができる(少量なら苗は購入したほうが便利)。
種は1~2㎝間隔に条まきし、薄く土をかける。発芽したら間引きをしてゆとりをもたせる。大きめの容器に入れ、ガラスやビニールで覆う。夜間はコモなどで覆って保温する。

大きくなるにつれてポットの間隔を広げ、葉の重なりを防ぐ。

本葉4~5枚ころ、5号ポットに移し替える。一番花が咲き始めるころに畑に植え付ける。

畑の準備

植え付け・誘引

植え付け前日に、植え穴へ300倍の液肥を施しておく。
深植えは禁物で、苗を寝かすように植え付け、茎と土が接する部分から発根させると良い。植え付け後に過リン酸石灰の300倍液を1回だけ施すと、根づくのに効果的。

第1花房は支柱の反対側に向けて誘引しておくと、ほかの花房も同じ方向に出てくるので、作業のときに便利。ひもはゆとりをもって8の字形に結ぶ。茎は20㎝間隔で誘引する。

追肥

第1花房の第1果がピンポン玉くらいで1回、その20日後に2回めの追肥をする。化成肥料なら1回に70~80g /㎡が目安だが、肥料が効き過ぎると茎葉が茂り過ぎて果実の生育が悪くなるので、状態を見ながら加減する。

摘心・収穫

全てのわき芽を5㎝長さのときにつけ根から丁寧に、指先でかき取る。
支柱は第7花房の上の葉が日よけになる。十分に色づいたものから収穫する

栽培ミニ知識


ミニトマトの容器栽培
用土と元肥 畑土4:堆肥1、または赤玉土3:腐葉土1:バーミキュライト1などの配合土と、10リットル当たり苦土石灰10gを混ぜた用土に、化成肥料(N・P・K=8・8・8)20gを元肥として混ぜます。
植え付け 大型プランターなら2株、30~40cmの間をあけて浅く植えます。
摘心 高い支柱が立てられないので、主枝と第1花房すぐ下のわき芽の2本仕立てにします。それ以外のわき芽は全て畑作のトマトと同じように摘み取ります。主枝は第4花房、側枝は第3花房で摘心します。
水やり 土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。誘引や肥料は畑作のトマトと同じ方法で。