中野 年宏さん

中野 年宏さん

生産品目:
水稲

米は中国南部原産で、そこから北方に広まり日本に伝わったのがジャポニカ種といわれる米です。言わずと知れた日本の主食である米は世界各地で栽培され、小麦、トウモロコシと並ぶ世界三大穀物のひとつ。日本で品種登録されている数は900品種、主食として食べる米(うるち米)は約400品種あり、各地で気候風土に合った品種が栽培されています。他にもち米や日本酒用の醸造用米、最近では米粉用や飼料用の品種も開発されています。

農業が好きだ、という気持ちが原動力

幼少期から両親の手伝いをしており、農業を継ぐ気持ちでいました。農業大学校を卒業後、23歳の時に就農しました。現在は兼業農家で、約3町6反を1人で管理しながら、JA堺市農作業受託協議会に所属し、稲刈り作業を請け負っています。収穫した米は、JA堺市を通じて堺市学校給食に出荷したり、親戚、近隣の方たちに直売しています。

米作りは、育苗や代掻き、中干しや籾摺り、乾燥といった作業があります。その時期に決まった作業をしますが、消費者の皆さんにおいしいと喜んでもらえる米を作るために試行錯誤を繰り返ししています。特に最近の気候では猛暑日が続いており、稲の生育に適正な気温を超えて高温にさらされることで生じる高温障害で米粒が白く濁ったり、収穫量が減るなどの影響が出ているため高温対策が欠かせません。登熟期には井戸水を使い冷たい水を循環させる方法を試しています。また、「ヒノヒカリ」に加え「にこまる」という高温障害に強い品種を栽培しており、順調に育っているので収穫が楽しみです。

【消費者の皆さんへメッセージ】
子どものころから農業が身近にあり、「農業が好きだ」という気持ちを原動力に頑張っています。皆さんにおいしいと喜んでもらえるように、さまざまな工夫をしています。そういったことも知ってもらえると嬉しいです。

【今後挑戦したいこと】
私の周りでも高齢化や後継者がいない等の理由で相談を受けることがあります。1人で管理していることもあり、全てを受けることはできませんが、作業の効率を考えて、管理する田はできる限り近隣に固めています。機械の大型化、作業工程や品種の見直し等、効率化をはかりながら、少しずつでも規模を拡大してきたいです。

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