
- 生産品目:
- タマネギ、ジャガイモ、ミカン、水稲
タマネギはヒガンバナ科の野菜で、中央アジアが原産といわれ、紀元前古代メソポタミア時代や古代エジプトですでに栽培されていた現存する最古の栽培植物といわれています。家庭料理に欠かせない存在ですが、日本に導入されたのは明治時代と、比較的新しい野菜です。大きな産地としては北海道や佐賀県があり、兵庫県淡路島や大阪府泉州地域も産地として有名です。
おいしい!の声が力になる
幼少期から農業の手伝いをしており、会社員をしながら祖父の後を継いで就農しました。ミカンや水稲の他に、近隣の兼業農家仲間3人と一緒にタマネギを7反、ジャガイモを1反程管理しています。栽培したタマネギやジャガイモ等は、近隣の病院や幼稚園、大阪市内のホテルなどに直接出荷しています。私は兼業農家なので、土日の休日や平日の早朝、帰宅後に作業をしています。管理作業に充てられる時間が限られているので、少しでも効率的に作業ができるように考え、機械を導入しています。例えば、タマネギはセルトレイを使い育苗しています。そうすることで、畑への直播きに比べて培養土が少なく管理もしやすくなります。また、畑へは移植機を使うことで時間短縮にも繋げています。セルトレイでの育苗はプラスの面も多いですが、すぐに土が乾いてしまうので水やりは朝昼晩とやらなくてはなりませんでした。今年は、タイマー式のスプリンクラー設備を導入し効率化を図っています。また、ほ場が粘土質なので水持ちが良いという反面、病気の心配も考えられます。対策として団粒構造の通気性・排水性・肥料持ちの良い土に仕上げるため、知り合いから仕入れたカンナクズやもみ殻、牛糞を混ぜた土作りをしています。


【消費者の皆さんへメッセージ】
消費者の皆さんに安心して口にしていただきたいという思いから、農薬の使用を極力控え低農薬で栽培しています。子どもたちが「おいしい!」と食べてくれることがとても嬉しく、もっと頑張って作ろうという思いになります。また、大阪市内のホテルなどで自分が栽培した農産物を使ってもらえるのは自信にもなっています。
【今後挑戦したいこと】
私の身の回りでも、高齢化によって跡継ぎがいない等の理由で農家が減ってきています。現在私は兼業農家ですが、ゆくゆくは農地を拡大し専業農家としてたくさんの方においしいと思ってもらえる農作物を栽培し、皆さんに届けていきたいです。