池﨑 魁人さん

池﨑 魁人さん

生産品目:
トマト・タマネギ・キュウリ・ダイコン・コマツナ・ホウレンソウ・水稲等

中南米のアンデス高地が原産といわれるトマトはナス科の果菜類です。日本で食用にされたのは明治時代で、本格的な栽培が始まったのは昭和になってからです。世界中で親しまれている野菜ですが、主に生で食べるのは日本くらいで、世界的には加熱調理して食べることが多いです。日本では熊本県や北海道、茨城県が産地ですが、堺市でも栽培農家は多く、直売所ではスーパーでは手に入りにくい完熟トマトを買うことができます。

直接聞ける消費者の声がうれしい

祖父が農業をしており、幼少期は田植えの手伝いなどをしていたので農業を身近に感じていました。直売所に来てくれるお客さんの「夏は池﨑さんのトマトを楽しみにしている」といった声に後押しされ、自分も作ってみたいと思い、農業関係の高校、大学に進み22歳の時に就農しました。現在は、ビニールハウスを2反、路地の畑を3反5畝、水稲を2反ほど管理しています。普段の手入れや収穫は私1人で行っていますが、休日は葉かきや芽かき、荷造りなど父が手伝ってくれています。栽培したトマトは、JA堺市エコ出荷部会を通じてスーパーに出荷したり、ハウスの前で直売をしています。大玉トマトの桃太郎や麗月という品種を、実生苗という自分で種子から発芽させ育てた苗を使い栽培しています。この栽培方法は祖父から受け継ぎ、味が良く消費者の方からも好評です。水やりや肥料の管理が難しいという点はありますが、1本ずつ木の状態や葉の形を見て手入れをし、試行錯誤を繰り返しながら栽培しています。

また、堆肥を土にすきこみフカフカの土づくりをしています。そうすることで、水はけの良い土壌を作り、保肥力、排水性、通気性が良くなり、トマトにとって良い環境を生み出してくれます。消費者の皆さんに安心して食べてもらいたいので、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に抑えて栽培する大阪エコ農産物の栽培基準で栽培しています。

【消費者の皆さんへメッセージ】
土づくりと実生苗にこだわって栽培したトマトは完熟取りで出荷しているので、味が濃くおいしいと喜ばれています。この時期のトマトはそのまま食べるのが一番のおすすめですが、私は最近モッツァレラチーズを挟んでオリーブオイルを掛けて食べるカプレーゼがおすすめです。直売もしているので、ぜひ手に取って食べてみてください。

【今後挑戦したいこと】
現在の農作物の質を維持しつつ、農地を拡大して栽培する品目を増やし、より多くの消費者の方に、安全・安心の野菜を食べてもらいたいです。

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