畑の準備作業
ミッション① 土をほぐせ!耕うん
まず最初のミッションは「耕うん」だ。固く締まった土のままでは、野菜の根はうまく伸びることができない。そこで畑の土をしっかり耕し、土に空気を含ませて水はけを良くし、土壌微生物が活動しやすい環境を作っていく。掘り起こしたときに出てきた石は取り除き、土の塊は細かく砕いて、きめの細かい土に整えていくのがポイントだ。
耕うんには大きく三つの役割がある。①土を柔らかくして根が伸びやすくすること、②空気の通りを良くすること、③水はけを良くすることだ。畑の土には「単粒構造」と「団粒構造」があり、作物の栽培に適しているのは団粒構造の土である。耕うんを行うことで団粒構造が促され、土そのものの性質が良くなる。堆肥を入れるのも、この団粒構造を作りやすくするためなのだ。

ミッション② 土をパワーアップ!石灰と堆肥+畝立て
次のミッションは「畝立て」だ。畝を作る前には、石灰(苦土セルカ2号など)を土の表面にまき、さらに堆肥(V有機など)を薄く全体に広げてから荒起こしを行う。畑の土は雨によってカルシウムやマグネシウムが流れ出し、酸性になりやすい性質がある。そこで石灰を入れて土の酸性を中和し、多くの野菜が育ちやすい弱酸性の土壌に整えるのである。 耕す深さは20〜25cmを目安に行い、大きな土の塊があればクワで細かく砕き、表面を平らに整える。
石灰が土を中和するまでには2〜4週間ほど、堆肥が土になじむまでには約2週間ほどかかる。そのため、植え付けの約4週間前から土作りを始めるのが理想だ。

畝とは、土を盛り上げて作る栽培床であり、野菜が根を伸ばして育つ大切なフィールドだ。畝を作ることを「畝立て」といい、栽培する場所と通路を分ける役割もある。
畝の高さは育てる作物によって変わるが、平畝は5〜10cm、高畝は20〜30cmほどが目安となる。また、畝立てのときには元肥を入れて土とよく混ぜておくことで、野菜が育つための栄養をあらかじめ土の中に準備することができる。こうして整えた畝が、野菜を元気に育てるための土台になるのだ。








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さあ、野菜づくりの第一ミッションは“土作り”だ。
野菜を元気に育てるためには、植え付け前の土作りがとても重要になる。
畑の土づくりには、耕うんをして土をほぐし、堆肥や石灰を入れ、畝を立てるという流れがある。この流れを知っておくと、野菜づくりの基本がぐっと分かりやすくなる。
なぜ畑に石灰を入れるのか?
元肥とはどんな役割を持つのか?
そして、畝を立てる理由とは何なのか?
これから、野菜栽培に欠かせない“畑の土作りの基本”を紹介していこう。