それいけ!食農探検隊

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  • #016

田たんぼに水みずをためるには?

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  • #016

田たんぼに水みずをためるには?

  • キャラクター

    あぐりちゃん、田(た)んぼと畑(はたけ)の違(ちが)いは何(なに)かな?

  • キャラクター

    畑(はたけ)と違(ちが)って、田(た)んぼは水(みず)をためて作物(さくもつ)を育(そだ)てていることです。

  • キャラクター

    そのとおり。その水(みず)をためるには必要(ひつよう)な「あぜぬり」を行(おこな)うために、今日(きょう)は田植(たう)え前(まえ)の棚田(たなだ)にやって来(き)た。

  • キャラクター

    「あぜぬり」とは何(なに)ですか?

  • キャラクター

    文字(もじ)どおり、「あぜ」に泥(どろ)を「ぬる」作業(さぎょう)だ。「くろぬり」と呼(よ)んでいる地域(ちいき)も多(おお)い。代(しろ)かきと田植(たう)えの間(あいだ)で行(おこな)う仕事(しごと)なんだよ。

  • キャラクター

    「あぜ」とは何(なに)ですか?

  • キャラクター

    今(いま)まさしく、私(わたし)たちが立(た)っている所(ところ)よ。田(た)んぼの水(みず)をためる土手(どて)が「あぜ」よ。

  • キャラクター

    「あぜ」は土(つち)を盛(も)っているだけだね。それでは田(た)んぼから水(みず)がしみこんでドロドロになるのではないんですか?

  • キャラクター

    そうならないように泥(どろ)を「あぜ」の内側(うちがわ)にぬりつけておくんだ。こうしておくと水(みず)がぬけない。先祖(せんぞ)代々(だいだい)こうやって田(た)んぼを守(まも)ってきたんだよ。

  • キャラクター

    具体的(ぐたいてき)にどんな作業(さぎょう)をするんですか?

  • キャラクター

    まずは、ぬりつける泥(どろ)を作(つく)るの。田(た)んぼに入(はい)って「あぜ」から前(まえ)の年(とし)の「あぜぬり」に使(つか)った土(つち)を削(けず)り落(お)として水(みず)をまぜてドロドロにするのよ。できるだけ、きめの細(こま)かい泥(どろ)にすることが重要(じゅうよう)よ。

  • キャラクター

    田(た)んぼに入(はい)って、土(つち)を削(けず)り落(お)とす…。あれ?穴(あな)が開(あ)いている?

  • キャラクター

    この大(おお)きさだとモグラが開(あ)けた穴(あな)だな。他(ほか)にもネズミとかミミズとかザリガニとかが穴(あな)を開(あ)けてしまう。穴(あな)を開(あ)けられると田(た)んぼにためた水(みず)が抜(ぬ)けて干上(ひあ)がってしまう。

  • キャラクター

    それは一大事(いちだいじ)ですね。

  • キャラクター

    「あぜぬり」の一番(いちばん)の目的(もくてき)が、そうした動物(どうぶつ)たちが冬(ふゆ)の間(あいだ)に開(あ)けた穴(あな)をふさぐことなんだよ。

  • キャラクター

    泥(どろ)ができたわ。次(つぎ)は何(なに)をするんですか?

  • キャラクター

    泥(どろ)が少(すこ)し固(かた)まりかけてきたら鍬(くわ)でしゃくり、「あぜ」の上(うえ)に上(あ)げるのよ。

  • キャラクター

    泥(どろ)を「あぜ」の上(うえ)に上(あ)げて…。次(つぎ)は何(なに)をするんですか?

  • キャラクター

    鍬(くわ)で泥(どろ)を「あぜ」の内側(うちがわ)と上(うえ)に押(お)し付(つ)けて、ぬり固(かた)めていくのよ。

  • キャラクター

    壁(かべ)にぬりつける感(かん)じでやるんだ。手抜(てぬ)きをするとモグラに穴(あな)を開(あ)けられるぞ。ぺたぺたぺたぺた…。

  • キャラクター

    ぺたぺたぺたぺた…。

  • キャラクター

    ぺたぺたぺたぺた…。

  • キャラクター

    ぺたぺたぺたぺた…。なかなかしんどいな。機械(きかい)でできないんですか?

  • キャラクター

    現在(げんざい)ではあぜぬり機(き)もあるわよ。この機械(きかい)は代(しろ)かきの前(まえ)に使(つか)うけれど。

  • キャラクター

    どうして、私(わたし)たちは鍬(くわ)を使(つか)うんですか?

  • キャラクター

    たしかに、機械(きかい)による省力化(しょうりょくか)はすばらしいことだ。でも、先人(せんじん)のご苦労(くろう)を身(み)をもって知(し)っておくことも必要(ひつよう)だからね。

補足

  • キャラクター

    田(た)んぼには作物(さくもつ)を作(つく)る以外(いがい)に「洪水(こうずい)を防(ふせ)ぐ」「水(みず)や空気(くうき)をきれいにする」「様々(さまざま)な生(い)き物(もの)のすみかとなる」などの多面的(ためんてき)機(き)能(のう)があります。この多面的(ためんてき)機能(きのう)は「あぜ」が田(た)んぼに水(みず)をためているからできることです。農家(のうか)の方(かた)は「あぜぬり」の後(あと)も草刈(くさか)りなどの「あぜ」の手入(てい)れを欠(か)かしません。みなさんも田(た)んぼを見(み)るときは、田(た)んぼの中(なか)だけではなく周(まわ)りの「あぜ」にも注目(ちゅうもく)してくださいね。