寒さむい時期じきでも熱々あつあつのお出汁だしに入いれるにゅうめんもあるし、お味噌汁みそしるの具ぐにしても美味おいしいわよ。そうめんサラダにすることもできるわ。そもそも、乾麺かんめんにしたそうめんは保存食ほぞんしょくなのよ。

美味おいしく食たべられる目安めやすの賞味期限しょうみきげんは、機械きかいで作つくった場合ばあいは２年ねん、有名ゆうめいどころの手延てのべそうめんなら３年ねん６カ月げつとしていることが多おおいわね。

手延てのべの作業さぎょうを簡単かんたんに言いうと、小麦粉こむぎこと食塩水しょくえんすいをこね合あわせて作つくったひも状じょうの生地きじを「よりをかけながら延のばす」→「食用油しょくようあぶらを塗ぬる」→「寝ねかせる」→「よりをかけながら延のばす」…の繰くり返かえしなのよ。この油あぶらを塗ぬることで保存ほぞんするときに問題もんだいとなる湿気しっけからそうめんを守まもっているのね。

それがね。手延てのべそうめんではできたての「新物しんもの」より、２回かい梅雨つゆを越こした「古物ひねもの」に、さらに１回かい、計けい３回かい梅雨つゆを越こした「大古物おおひねもの」になるほど美味おいしいとされているのよ。時間じかんがたつほどこしが強つよくなるからだって。適切てきせつに保存ほぞんを続つづけていれば賞味期限しょうみきげんギリギリが最もっとも美味おいしいことになるのかな。

そうめんの生地きじは「小麦粉こむぎこと食塩水しょくえんすいをこね合あわせて作つくった」ものですから、うどんやひやむぎと同おなじです。違ちがいは太ふとさにあってＪＡＳ規格きかくでは直径ちょっけいが1.3ｍｍ未満みまんがそうめん、1.7ｍｍ未満みまんがひやむぎ、それ以上いじょうがうどんとされています。乾麺かんめんにしたときの賞味期限しょうみきげんは細ほそいほど長ながくて、うどんは１年ねん、ひやむぎは２年ねん、そうめんは手延てのべなら本編ほんぺんにもあるように３年ねん６カ月げつが多おおいです。災害さいがいに備そなえる保存食ほぞんしょくには味あじが固定こていしているカップめんよりも、好このみの味付あじつけができるそうめんが優すぐれていると言いえるでしょう。