それいけ!食農探検隊

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  • #042

米作こめづりは一いちにも二ににも草取くさとり

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米作こめづりは一いちにも二ににも草取くさとり

  • キャラクター

    今日(きょう)は米作(こめづく)りで一いち番(ばん)のきつい仕事(しごと)をしようと思(おも)う。

  • キャラクター

    きつい仕事(しごと)ですか?この前(まえ)みんなで苦労(くろう)して、手(て)で田植(たう)えしたばかりの田(た)んぼでですか?

  • キャラクター

    そのとおり。田植(たう)えから10日(か)たったこの田(た)んぼで草取(くさと)りを行(おこな)う。

  • キャラクター

    草取(くさと)りですか?きれいに並(な)ならんだ稲(いね)の株(かぶ)だけで草(くさ)があるように見(み)えないんですが?

  • キャラクター

    そうかしら?とりあえず、これを使(つか)ってみましょう。インターネットで話題(わだい)になっているわよ。

  • キャラクター

    これって、プール掃除(そうじ)で使(つか)うデッキブラシじゃないですか。

  • キャラクター

    そう、小(ちい)さめのデッキブラシよ。これで株(かぶ)の間(あいだ)をゴシゴシこするのよ。柄(え)を長(なが)くしたからそんなに腰(こし)を曲(ま)げなくてもできるわ。

  • キャラクター

    ゴシゴシ…。泥(どろ)が舞(ま)い上(あ)がるわね。こんなことをして何(なに)になるのかしら?

  • キャラクター

    そうだよね。それにしても田植(たう)えしたときより水(みず)が深(ふか)いような気(き)がするな。ゴシゴシ…。あれ、泥(どろ)の中(なか)から草(くさ)が浮(う)いてきた。

  • キャラクター

    どんどん、浮(う)いてくるだろう。これくらい小(ちい)さいうちにしっかりやっておけば、後(あと)が楽(らく)になるんだ。

  • キャラクター

    草(くさ)を水(みず)に浮(う)かべるとどうなるんですか?

  • キャラクター

    水(みず)に浮(う)かせた草(くさ)を網(あみ)ですくってあぜに上(あ)げれば草取(くさと)り完了(かんりょう)。浮(う)いたままでも2、3日(にち)もすれば枯(か)れてしまう。小(ちい)さいうちにやれば根(ね)ごと浮(う)かせることができる。たとえ、根(ね)の一部(いちぶ)が残(のこ)ったとしても、泥(どろ)で日光(にっこう)をさえぎられて光合成(ひかりごうせい)ができなくなるから枯(か)れてしまうんだ。

  • キャラクター

    それにしても、見(み)えるか見(み)えないかの状態(じょうたい)でやらなくても。

  • キャラクター

    田(た)んぼに生(は)える草(くさ)は稲(いね)より速(はや)く大(おお)きくなるのよ。草(くさ)が大(おお)きくなってしまうと日当(ひあ)たりも風通(かぜとお)しも悪(わる)くなるし、土(つち)の中(なか)の養分(ようぶん)も取(と)られて稲(いね)が育(そだ)たないのよ。だから、どうしても早(はや)い段階(だんかい)でする必要(ひつよう)があるの。はっきり見(み)えるくらいになるとデッキブラシでこするぐらいでは土(つち)から離(はな)せなくなるし、離(はな)せたとしても根(ね)が底(そこ)の土(つち)に再(ふたた)び触(ふ)れると枯(か)れないのよ。今日(きょう)、水(みず)を深(ふか)くしているのは土(つち)に触(ふ)れさせないためなのよ。

  • キャラクター

    薬(くすり)なら大(おお)きくなっても効(き)くんじゃないんですか?

  • キャラクター

    薬(くすり)を使(つか)うにしても時期(じき)をのがすと効(き)きが悪(わる)くなるし、使(つか)える量(りょう)にも限度(げんど)がある。法律(ほうりつ)が改正(かいせい)されたために、去年(きょねん)使(つか)った薬(くすり)が今年(ことし)は使(つか)えないなんてこともある。田(た)んぼの周(まわ)りの環境(かんきょう)への影響(えいきょう)も無視(むし)できないから、薬(くすり)を減(へ)らせる工夫(くふう)ができるのなら工夫(くふう)したほうが良(よ)いんだよ。

  • キャラクター

    稲刈(いねか)りまでずっと草取(くさと)りをしなくてはいけないんですか?

  • キャラクター

    稲(いね)が元気(げんき)良(よ)く育(そだ)って穂(ほ)が出(で)るくらいになると、その根元(ねもと)は日影(ひかげ)になっているから草(くさ)も出(で)なくなるわ。それまでは10日(か)ごとにお世話(せわ)をすることが大切(たいせつ)ね。だいたい、1回(かい)の米作(こめづく)りに3回(かい)の草取(くさと)りが必要(ひつよう)とされているわ。

補足

  • キャラクター

    水田(すいでん)稲作(いなさく)における草取(くさと)りは田植(たう)えや稲刈(いねか)りのような華(はな)やかさはありません。しかし、ぬかるんだ田(た)んぼの中(なか)で稲(いね)の株(かぶ)を傷(きず)つけないように心(こころ)を配(くば)りながら、こまめに行(おこな)う作業(さぎょう)ですから、その労力(ろうりょく)は比較(ひかく)になりません。稲作(いなさく)が始(はじ)まったころは素手(すで)で行(おこな)われていたであろう草取(くさと)りにも様々(さまざま)な創意工夫(そういくふう)の歴史(れきし)があります。アイガモに食(た)べてもらう方法(ほうほう)は有名(ゆうめい)ですね。このアイガモの働(はたら)きをロボットにしてもらおうとする研究(けんきゅう)も行(おこな)われています。納屋(なや)の隅(すみ)に雁爪(がんづめ)、田(た)車(ぐるま)などなど昔(むかし)の草取(くさと)り農具(のうぐ)が眠(ねむ)っていませんか?たまには表(おもて)に出(だ)してみるのも良(よ)いかもしれませんね。