堺のめぐみ

渋みの元はタンニン!
柿が赤くなると医者が青くなる!
旬の時期:9~11月
柿

基本情報

東アジア原産で、日本にも多くの在来種があり、奈良時代から栽培されている、なじみのある果実です。果実は栄養価が高く、アジアやヨーロッパでも「kaki」と呼ばれ食べられています。一般に実が渋い「渋柿」と、実が甘い「甘柿」に大別され、甘柿は温暖な気候でないと甘く育たないため、産地は温暖な地方が多く、和歌山県、奈良県、福岡県が産地となっています。

特徴
渋みの元はタンニン!

柿の渋みの元であるタンニンが、熟すと渋みを感じなくなるものが甘柿で、そのまま食べることができますが、渋みが残る渋柿は、干したりアルコールや炭酸ガスで渋抜きをしてから食べます。また、渋柿のタンニンを発酵・熟成させた柿渋は紙などに塗ると防水性を持たせ、防腐用の塗料としても用いられます。木材としてもパーシモンと呼ばれ、ゴルフクラブなどに利用されていました。

柿
栄養
柿が赤くなると医者が青くなる!

「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養価が高く、疲労回復や風邪予防の効果があるビタミンCや、β-カロテン、ミネラル、食物繊維が豊富です。ただ、干し柿にするとビタミンCは失われます。タンニンにはアルコールの吸収を妨げる働きがあるので、二日酔いに効果的です。葉にも栄養分が豊富で、お茶として飲用したり、葉の殺菌作用を活かし、押し寿司を柿の葉で巻いた柿の葉寿司などに利用されています。

柿

おいしい食べ方

選び方

ヘタの色はなるべく緑が残っており、果実に張りつくようにすき間がなく、4枚揃っているもの、しっかりと全体に濃いオレンジ色に色づいており形がいびつでないものを選びましょう。また、水分量が多い果物なので、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものがみずみずしくおいしいです。

保存方法

まだ熟していない硬い柿を柔らかくしたい場合は常温で、熟した柿や硬いまま保存したい場合は冷蔵保存がおすすめです。柿はヘタの部分で呼吸し、ヘタから水分が蒸発するので、ヘタを下向きにしてポリ袋に入れて保存すれば新鮮さが長持ちします。

生産者のご紹介
北本 充さん

味の良いものを食べてほしい

北本 充さん

柿や梨、ミカンなどの果物を中心に直売所やスーパーに出荷し、ミカンと柿はオーナー農園という、木1本単位で買ってもらい収穫してもらう観光農園も営んでいます。

レシピ

作ってみよう

柿のスイーツグラタン

材料(4人分)
1個
★プリン(約70g)
2個
★クリームチーズ
30g
★砂糖
大さじ1
★薄力粉
大さじ1
カステラ
2切
粉砂糖(飾り用)
適量
柿のスイーツグラタン
作り方
  1. 柿は皮をむいて一口大にカットする。
    (種があれば取り除く)
  2. ★を泡立て器でよく混ぜる。
    (プリンはカラメルごと入れてOK)
  3. 耐熱皿に2と1、一口大にカットしたカステラを乗せる。
  4. 200度のオーブンで15分焼く。
  5. 粉砂糖を振りかけて完成。
調理のポイント

柿は熟したものを使うとGOOD!!