それいけ!食農探検隊

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  • #048

名月めいげつへのおそなえ

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名月めいげつへのおそなえ

  • キャラクター

    今日(きょう)は「中秋(ちゅうしゅう)の名月(めいげつ)」。おそなえ物(もの)をしてお月見(つきみ)を楽(たの)しみましょう。

  • キャラクター

    そなえられているのはサトイモですね。お月見(つきみ)でそなえるのはお団子(だんご)だと思(おも)っていましたけれど?

  • キャラクター

    「中秋(ちゅうしゅう)の名月(めいげつ)」は旧暦(きゅうれき)の8月(がつ)15日(にち)の夜(よる)に見(み)える月(つき)のことだけれど「芋名月(いもめいげつ)」」とも呼(よ)ばれるの。この時期(じき)はサトイモの旬(しゅん)でもあるのよ。お月見(つきみ)も元々(もともと)は農作物(のうさくぶつ)の収穫(しゅうかく)に感謝(かんしゃ)するお祭(まつ)りだったともいわれているわ。現在(げんざい)でもサトイモや豆(まめ)などをおそなえする地域(ちいき)は多(おお)いわよ。

  • キャラクター

    サトイモか。なんかマイナーですねー。

  • キャラクター

    そんなことはないぞ。ジャガイモやサツマイモが日本(にほん)で盛(さか)んに植(う)えられるようになるのは江戸時代(えどじだい)になってから。それまではイモとは一般(いっぱん)にサトイモのことを意味(いみ)していたんだ。

  • キャラクター

    では、サトイモはいつごろから日本(にほん)で植(う)えられていたんですか?

  • キャラクター

    サトイモの原産地(げんさんち)は東南(とうなん)アジア。日本(にほん)には縄文時代(じょうもんじだい)に稲(いね)よりも早(はや)く伝(つた)わっていたと見(み)られている。稲(いね)が伝(つた)わる前(まえ)は日本人(にほんじん)の主食(しゅしょく)だったと考(かんが)える研究者(けんきゅうしゃ)もいるね。

  • キャラクター

    なぜ、サトイモと呼(よ)ぶんですか?

  • キャラクター

    山(やま)にはヤマノイモがあった。山(やま)で掘(ほ)ってくるヤマノイモに対(たい)して里(さと)で育(そだ)てるイモだからサトイモと名付(なづ)けられたとする意見(いけん)が有力(ゆうりょく)だ。

  • キャラクター

    山(やま)に対(たい)して里(さと)だからサトイモですか。ヤマノイモは「とろろ」でいただくことが多(おお)いのに、サトイモで「とろろ」を作(つく)らないのはなぜですか?

  • キャラクター

    ヤマノイモと違(ちが)ってサトイモはえぐ味(み)が強(つよ)くて生(なま)では食(た)べられないのよ。えぐ味(み)を取(と)り除(のぞ)くには流(なが)れる水(みず)にさらすか、熱(ねつ)を加(くわ)えるかする必要(ひつよう)があるの。デンプンも熱(ねつ)を加(くわ)えないと消化(しょうか)吸収(きゅうしゅう)できないから、煮(に)たり蒸(む)したりする料理(りょうり)になるのね。

  • キャラクター

    サトイモにはどんな栄養(えいよう)があるんですか?

  • キャラクター

    イモ類(るい)だからデンプンが豊富(ほうふ)なのは当然(とうぜん)だけれど、なんといっても独特(どくとく)の「ぬめり」ね。「ぬめり」には消化(しょうか)をうながす、血圧(けつあつ)を下(さ)げる、便秘(べんぴ)をやわらげるなどの効果(こうか)があるといわれているの。健康(けんこう)に良(よ)い成分(せいぶん)がたっぷりね。

  • キャラクター

    サトイモはイモ以外(いがい)は食(た)べられないんですか?

  • キャラクター

    「ずいき」とか「芋(いも)がら」と呼(よ)ばれる茎(くき)、正確(せいかく)には葉(は)の付(つ)け根(ね)の葉柄(ようへい)を食(た)べる品種(ひんしゅ)もあるよ。「ずいき」は干(ほ)して保存(ほぞん)食(しょく)にもできるんだ。戦国時代(せんごくじだい)には城(しろ)を建(た)てるときに非常食(ひじょうしょく)として畳(たたみ)に仕込(しこ)まれた話(はなし)も残(のこ)っているよ。

  • キャラクター

    サトイモの皮(かわ)をむくと手(て)がかゆくなるんです。どうにかなりませんか?

  • キャラクター

    かゆみの原因(げんいん)はシュウ(しゅう)酸(さん)カルシウムというもので、酢(す)を水(みず)で薄(うす)めたものを、かゆくなったところにつけると効果(こうか)がある。でも、ここは発想(はっそう)を変(か)えて「サトイモにさわらずに皮(かわ)をむく」方法(ほうほう)を試(ため)しても良(よ)いんじゃないかな?

  • キャラクター

    そんな方法(ほうほう)があるんですか?

  • キャラクター

    水(みず)を張(は)ったたらいか桶(おけ)にサトイモを入(い)れて、棒(ぼう)か板(いた)でかき回(まわ)すんだ。サトイモ同士(どうし)がこすれあって、簡単(かんたん)に皮(かわ)がむけるよ。入(い)れるサトイモは多(おお)い方(ほう)が効率(こうりつ)が良(よ)いから、まさに「イモの子(こ)を洗(あら)う」だね。

補足

  • キャラクター

    サトイモ科(か)の植物(しょくぶつ)は日本(にほん)中(じゅう)の野山(のやま)に生(は)えていて、サトイモにそっくりな葉(は)を伸(の)ばして土(つち)の中(なか)にはイモもありますが、そのイモには煮(に)たぐらいでは取(と)り除(の)けないほどの毒(どく)が含(ふく)まれていることもありますので、絶対(ぜったい)に食(た)べてはいけません。美味(おい)しいイモ煮(に)を食(た)べたいのなら、農家(のうか)さんが育(そだ)てたサトイモに限(かぎ)ります。